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【特別講演会】株式会社ミラティブCTO横手氏
「スタートアップでエンジニアとして働く話」

2021/09/01 (WED)

7月8日に東京校にて特別講演会「スタートアップでエンジニアとして働く話」が開催されました。

講演者は先日配信者数が300万人を突破した株式会社ミラティブ様よりCTOの横手さん。
校舎/オンライン合わせて約150名が参加する人気イベントとなりました。

<ミラティブとは?>

株式会社ミラティブ
2018年創業。ゲーム配信プラットフォーム「Mirrativ」を運営。2021年2月同サービスの配信者数が300万人を突破したことで話題。
コーポレートサイト:https://www.mirrativ.co.jp/

<講演者紹介>

横手 良太(よこて りょうた)

1986年埼玉の生まれ。IT分野に興味を持ち、早稲田大学 理工学部 コンピュータネットワーク工学科に進学。アルゴリズムやコンピュータービジョン、自然言語処理などの研究を行い、後同大学博士課程に進学。同大学にて研究職として研究、論文の執筆などを行う。
2014年より株式会社Donutsにてスマートフォンゲーム開発などに従事し、2018年より株式会社ミラティブにてゲーム配信プラットフォーム「Mirrativ」の開発に従事。2021年4月同社CTOに就任。

 


 

『会社の規模によって働き方が違う』

「今日はスタートアップ×エンジニアみたいなところで話ができたらと思いますので、なんとなく雰囲気を感じ取ってモチベーションになったりと何か持ち帰ってもらえるものがあるといいな」と講演会はスタート。

横手さんがご自身の研究職からスタートアップ2社というキャリアで1番感じたことは『会社の規模による働き方の違い』だったとのこと。

「私が働いていた早稲田大学は会社でいうと社員が約3000人とかなり大きい組織で、自分の仕事が組織にあまりインパクトを与えない印象でした。それに対してDonutsは入社時に100人ぐらいだったので、自分の仕事が会社の成長にダイレクトに伝わる楽しさみたいなものが感じられました。今のミラティブは入社時に10ぐらいの規模だったので、理論上はDonutsの時に比べると裁量と責任も10倍になりましたね(笑)」

「あとはスタートアップ/ベンチャーって組織がすごい勢いで大きくなるんですよ。Donutsは4年くらいで300人ぐらいの規模になっていましたし、ミラティブは3年くらいで70人ぐらいの規模へと成長しています。」

「会社の雰囲気で言うとDonutsはわりとストイックな雰囲気、ミラティブはどちらかというとワイワイした雰囲気という風に会社によって全然違うという印象です。けど、エンジニア的な観点で求められるスキルやマインドは変わらないです。重要なのは『好きでプログラミングをやる』『自分で学んで行くといった姿勢』といったこと。これは共通していましたね。」

『変化の早さ=「スタートアップ」!?』

次に、そもそもスタートアップとは何か?ということについてお話いただきました。
定義を知ってる参加者も多かったものの、インターンに参加しているメンバー以外は知らなかった内容も多かったので大変勉強になりました。

「スタートアップは『新しいビジネスモデルを考えて、新たな市場を開拓し、社会に新しい価値を提供したり、社会に貢献することによって事業の価値を短期間で飛躍的に高め、株式上場や事業売却を目指す企業や組織*1』と定義されていますが、だいたいこの3つが共通しているかなと思います。

・新しく作られた会社
・新しいビジネス/プロダクトを生み出す
・会社を早く大きくさせること(上場/売却)が目標

なので会社の規模が小さいこと(スモールビジネス)がスタートアップじゃなくて、『変化が激しい』のがスタートアップだと思います。」

「あと似たような言葉に『ベンチャー』がありますけど、これはほぼ同じような意味だという印象です。違いは始めたばかりだとスタートアップ、100人とか1000人とかの規模になるとベンチャーと呼ぶような気がますね。ただ、どこまでがベンチャーなのかはかなり怪しいと思っていて、例えばDeNAは2、3000人規模なのに永久ベンチャーと言っているので・・・自分たちがベンチャーだと言えばベンチャーなのかもしれません(笑)」

*1引用:https://www.chugoku.meti.go.jp/research/kikaku/pdf/190315_report.pdf

『会社の規模よりチームが大事』

次にお話いただいたのが、エンジニアとして働く先の違いについて。
多くの参加者が気になる『大手とスタートアップ、どちらで働くのがいいのか?』という話題に対して横手さんは「業界が違えば大きく違うだろうけど、ITベンチャーの場合は大手とスタートアップで極端な差はないんじゃないか」とのこと。

「会社の規模よりもチームの方が大事だと思いますね。社員数100人の会社で働いても、1000人の会社で働いても仕事で関わるのはせいぜい周りの10~20人ぐらい。そう考えると会社の規模が大きいかどうかよりも『チームがどういう感じなのか』という方が大事だと思います。」

「とは言え傾向はあって、規模が大きい会社はもろもろ整っているので与えられる環境としては良いでしょうし、規模の小さい会社は裁量が大きい傾向があるので、自分でもろもろ決められたり、カスタマイズできる環境が多いかなと思います。この辺は人によって合う、合わないがありますね。」

『スタートアップの働き方』

続いてお話いただいたのが、『スタートアップで働くってどうなのか?』という部分。
スタートアップは新しい会社だから薄給だったり、休みがなかったりとブラックな働き方なんじゃないか?とイメージしている参加者も多かったのではないでしょうか。
この辺りを詳しくお話いただきましたが、横手さんいわく「スタートアップは合理的な働き方の会社が多い(創業期を除く)」とのこと。

※スタートアップのよくある働き方の例

一般的に言われるよりは、スタートアップの働き方は意外と安定していますね。もちろん、起業としての成功確率は低いんですけど、その分新しい会社がバンバン生まれるし、3年くらいで転職することが当たり前なのでトータルで見るとどこかで働ける場所はあるって感じです」

「あと意外かもしれないですけど、給与や福利厚生が充実しているところも多いですね。と言うのは会社を早く大きくさせるためには採用がめちゃくちゃ大事だからです。ただ、創業直後はブラック企業と紙一重かも・・・新卒で入るにはあんまり私はオススメしないですね」

「それと資金調達のためにエンジニアが銀行をまわる・・・みたいなのもほとんどないですね。フルスタック的な働き方とか、デザインも担当するぐらいはあると思いますけど。エンジニアは新しいプロダクトを生み出すために専念する環境が整っていることの方が多い気がします」

「あとはよく聞かれるところだと、スタートアップが成長しやすいかどうかは人によると思います。裁量が与えられやすいし、会社の全体像が見えやすいので自分から学びに行く姿勢の人にとっては成長できる環境でしょうけど、積極的に行かないと放置されがちなので自分から学びにいけない人には向かないと思います。この辺は合う、合わないですね」

『エンジニアの働き方』

「エンジニアって実はコードを書いている時間って半分くらいなんですよ」と横手さん。
エンジニアのお仕事は『実装する』ことなのですが、この実装がどこまでを指すのか?コードをどれくらい書くのか?など、エンジニアの働き方に関して実体験を基にお話いただきました。

エンジニアがどこまでやるか、というのはチームの規模によって変わります。例えばミラティブ創業期だとエンジニアが4人ぐらいしかいなかったので、iOS、Android、サーバー、CTOなど各担当みたいな形で分担していましたし、今だと20~25人くらいエンジニアがいるので、iOSのチームが6人ぐらい。その中でリリース、リファクターなど分担しています」

「あとエンジニアって実はコードを書く時間よりも読む時間の方が多いんですよ。実務で使われるコード量が10万行とかですかね。私が見たことあるものだと最短で2万行、最長で30万行とかですかね。多いと感じるかもしれないですけど、慣れると誰でもできますよ(笑)

「あとは、自社サービスの開発をしている会社を目指している参加者の方も多いと思うのですが、入社してすぐに新規の開発をやることは少ないですね。入社してすぐは運用中のサービスでエンジニアのスキルアップを優先することが多いと思います」

『エンジニア≒スポーツ選手!?』

次にお話いただいたのは『エンジニアはブラックなのか?』という参加者も気になる話題。
横手さんいわく「エンジニアは会社員よりスポーツ選手の方が近い」とのこと。
エンジニアとスポーツ選手の共通点という興味深い観点でお話いただきました。

「エンジニアはスポーツ選手と共通する部分が多いと思ってます。例えば、実力はアウトプットがすべてですし、好きでやっている人が多いとか、年中めちゃくちゃ働いている人が少ない気もしますね」

「あとは、スタートアップに限らず転職が多いです。会社に所属しない人も多いですしね。会社への貢献と自分の成長を両立させて、どこでも通用する技術を身につけることが重要なのも似ている気がします。これはエンジニアで言えばアルゴリズムとか設計とかの基礎をしっかり押さえるってことですかね。その上で常に学び付けるといいと思います」

「話がちょっとズレますけど・・・エンジニアの先のキャリアは結構選択肢が広いと思います。エンジニアとして登っていくなら、オープンなコミュニティ(OSS、ハッカソンなど)があるのでそういったところで積極的にアウトプットしていくといいでしょうし、『元エンジニア』なんていうキャリアもアリだと思います。プログラミングをやっていた人だと論理的に物事を解決する力とか整理する力が養われているので、いい仕事をする人が多いと思いますね。だから必ずしもエンジニアにならなくてもプログラミングは役に立つと思ってます」

『エンジニアとして活躍するためには?』

さいごにお話いただいたのは『エンジニアとして活躍するために何が必要か』という話題。
横手さんがご自身の経験や、採用を担当していた時に見ていた目線などを基にお話いただきました。

「プログラミングができるのはもちろんなんですけど、新卒だと実務経験まで求めないことが多いですね。対して中途だと3年以上経験のある人を採用するのが普通です。3年なんで時間でいうと3000時間ぐらいコードを書いている人って感じですかね」

「採用を担当していた時に私が1番見ていたのは『プログラミング、テクノロジーが好きかどうか』という部分です。これは訓練で身につかないことなのですごく重要視していました。あとはアウトプットしている人かどうかとかも見ていましたね。逆にコミュニケーション能力とかはエンジニアにとって必要な能力だけど、訓練で解決できる部分なのであんまり重要視していなかったです」

「あと、起業はめっちゃ大変だけど起業自体のハードルがめちゃくちゃ低い時代だし、失敗してもたいていやり直せるのでみんなやったらいいと思います(笑)ただ、成り行きでやるんじゃなくて、経験を積んでからですかね。伸びてるスタートアップはどこもだいたい似たような経験をするので、伸びてるベンチャーとかで経験を積むといいと思います」

さいごに

目の前のことをちゃんとやっておくと必ず役に立つと思います。今の皆さんならプログラミングの勉強とかですかね。頑張っていると仲間や人脈が広がりますし。私自身は大学のときにあまりオープンにアウトプットしていなかったので、こういった部分をやっておくといいと思います」

講演会のさいごに横手さんから参加者へのエールで締めくくられました

「とにかくモチベーションを高く持ってほしいです」
「スタートアップは楽しいし、エンジニアも楽しいです。あと人生なんとかなる。そういうモチベーションで頑張ってください!」

 

今回ご講演いただいた内容はエンジニアを目指すメンバー、起業やスタートアップに興味のあるメンバーどちらにとっても実りのある1時間になったのではないかと思います。

横手さん、ありがとうございました。

 


 

【質疑応答 -Q&A- 】

–スタートアップで働きたい場合、新卒と中途どちらがいいのでしょうか?
ITベンチャーは新卒、中途で分けてない場合が多いですね。窓口としては分けているけど、中では同じ扱いの場合が多いです。
年齢にもよるけど、新卒枠の方が友達ができやすいので新卒がオススメです。

–CTOに必要なスキルセットはなんですか?
理論上は全部です(笑)
10人くらいの規模なら経営的なスキルは必要ないですけど、100人くらいの規模だと会話力、採用能力、育成能力、マネージャーを育成する能力、組織を整理する能力とかですかね。
『何が必要か』っていうよりも会社がこれをやるべきだってなった時にそのスキルを身につけられることが大事だと思います。

–どうやったら横手さんはCTOになってくれますか?
一緒に働きたいかどうか。チームメンバーとして一緒にいたいか。
あとは起業した人がどれだけ熱量があるかが大事だと思います。

–エンジニアのキャリアアップには転職は必要ですか?
転職=キャリアアップではないけど、転職する人が多い。
転職によって環境が変わるので、新しいことをやらなければいけなくなって結果的にスキルアップにつながる場合が多い気がします。

–ノーコードをどう思います?
流行りだけど私はあまり信じてないです。
ノーコードはゴールじゃなくて手法だと思っていて、やり方ありきで物事が作られている感じがします。
コード的なものが減っていくのは確かだと思いますが・・・新しいものなので分からない、ってのが結論かもしれないです。

–どのようにミラティブに誘われたんですか?
エモモというアバターを作れる人がミラティブの中にいなかったので私がジョインしました。

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