日本における映画の興行収入は2000億円強で推移しており、一見すると調子が良さそうですが、ビデオパッケージについては、2004年をピークに右肩下がりで、市場全体はむしろ縮小傾向。これだけを見ると閉塞感があるかもしれませんが、私自身はエンジニアと組むことでこれまでとは異なる視点から解決策を導き出せるのではないかと感じています。
例えば、アメリカのメジャースタジオ(ディズニー等)は、社内にエンジニアを抱えている企業がほとんどです。対して日本では、プレゼンも紙資料がベースになっていたり、お客さまへのアンケートも原始的な集計方法だったりと、未だまだスマートにできる余地があると感じています。 最近は、約2000本ある作品の管理をより有効にできるツールはないものかと感じています。
例えば、この作品と別の作品を一緒に世の中に出すと良いとか、数値情報を分析的に見ることができて、これまでにない発想を与えてくれるような仕組みがあればいいですね。現状、人の勘に頼っている部分が多いですが、そうしたツール作成を学生と取り組めるといいですね。